2025年03月13日

論語-37(君子は和して同ぜず)

子路十三23

書き下し文
子(し)曰(のたま)わく君子(くんし)は和(わ)して同(どう)ぜず、
小人(しょうじん)は同(どう)じて和(わ)せず。

現代語訳
孔先生がおっしゃった、
君子は人と調和することが出来るが、いい加減な気持ちで人に賛成して
しまう訳ではない。自分の考えをしっかり持っている。
小人はいい加減に賛成することはあっても、人と本当に理解し合うことはない。

現代語訳(1)
君子は世界観、人生観というものが確立している、よってどのような
状況でも相手を理解し和することが出来る。
その点小人は、自分が大事なので不利にならないように同調するが
心から和することが出来ない。
posted by 成功の道しるべ at 17:24| 日記

2025年03月10日

論語36(道に志し、徳に拠り)

述而第七06

書き下し文
道(みち)に志(こころざ)し、徳(とく)に拠(よ)り、
仁(じん)に依り、芸(げい)に游(あそ)ぶ。

現代語訳
孔先生がおっしゃった、
正しい道を身につける為に志を持ち、それによって得た徳を拠りどころにし、
仁という人間愛に寄り添い、その上で豊かな教養の世界で心を遊ばせる、
これが君子の姿である。(子や孫に読み聞かせたい論語)

解説-1
道に志し、すなわち武道、剣道、柔道、茶道、華道等々で遊ぶ境地まで行くには
他の人に対して慈しみの心で接して徳を磨き、その道で何度も反復練習し切磋琢磨
していくと、いつの間にか心を遊ばせる境地に達することが出来る。

解説-2
「道」という漢字は、「首」と「しんにゅう」で出来ています。
首は人間を表し、「しんにゅう」は往来を意味。
人が物理的に行きかう場所、それが「道(みち)」です。そこから発展して
人が何度も同じことを反復して得た技を習得する過程を「道」。
単に技術を磨くだけでなく、人としての成長をめざす過程も「道」。
posted by 成功の道しるべ at 12:57| 論語

2025年03月07日

論語-35(子曰く、苟しくも仁に志せば)

里仁第四04

原文
子曰、苟志於仁矣、無悪也。

書き下し文
子曰(のたま)わく、苟(いや)しくも仁(じん)に志(こころ)せば、
悪(にく)むこと無(な)きなり。

現代語訳
孔先生がおっしゃった、わずかでも人を思いやる心を持つように努力すれば
人を憎むという感情は起らない。
又は、自身を傷つけるような悪いことは起こらない。

参考
「無悪也」の書き下し。
「あしきことなきなり」又は「にくむことなきなり」と読み下す。
posted by 成功の道しるべ at 11:21| 論語
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