2025年01月14日

呂氏春秋09(天下は一人の天下に非ず)

時代劇では、良くこの言葉が出てくる。
「天下は一人の天下に非(あら)ず、天下の天下なり。」
こういう言葉を聞くと庶民は、拍手喝采かな!

書き下し文 
昔(むかし)先聖王(せんせいおう)の天下を治むるや、必ず公を先にす。
公なれば天下平(たい)らかかなり。平らかなるは公より得(う)。
天下は一人の天下に非(あら)ず、天下の天下なり。
陰陽の和は一類を長(ちょう)ぜず。
甘露時雨は一物に私(わたくし)せず。
万民の主は一人に阿(おもね)らず。

昔の聖王と言われる人が天下を治めるには、必ず公を先にした。
公なれば天下は無事である。。
本当の平和というものは、公より得るのである。
天下はだれか一人の天下ではない、森羅万象すべての天下なり。
陰陽の調和は、全てを成長、発展させる原理であり。
時節に叶って降る雨は、すべての万物に恵みを与える。
万人の上に立つ君主は、すべての人を平等に扱う。
posted by 成功の道しるべ at 11:42| 呂氏春秋

2025年01月10日

呂氏春秋08( 三患なる者は、貴富の致す)

書き下し文
三患(さんかん)は、貴富(きふう)の致(いた)すところなり。
故(ゆえ)に古(いにしえ)の人は貴富を肯(がえん)ぜざる者(もの)有り。
生(せい)を重んずるに由(よ)故(ゆえ)なり。

現代語訳
三つの患難は、世の中で成功し名誉、富を得、人間生活が向上することによって
招来されたものである。
よって昔の人の中には富貴になることを肯定しない人もいた、生を重視したからである。

参考)三患(招蹶の機、爛腸の食、伐性の斧、)
posted by 成功の道しるべ at 11:09| 呂氏春秋

2025年01月09日

呂氏春秋06、07(肥肉厚酒*靡曼皓歯)

書き下し文
肥肉厚酒(ひにくこうしゅ)、務(つと)めて以て自ら彊(つと)むる、
之を命(な)づけて爛腸(らんちょう)の食(し)と曰(い)う 。

現代語訳
美味しい肉、美酒ばかりを好んで必要以上に飲み食いする、これを爛腸の食、
腸をただらす食という。

書き下し文
靡曼皓歯(びまんこうし)、鄭衛(ていえい)の音(おん)務(つと)めて以って
自らたのしむ。これを命(な)ずけて伐性(バッセイ)の斧と曰ふ。

現代語訳
きめ細かな肌、白く綺麗な歯の美女たちと戯れ、堕落的、頽廃的な地方の
音楽に身を委ねる。これを伐性の斧、人間性を切るところの斧だ。

「呂氏春秋」は八覧、六論、十二紀に分類された二十余万語、二十六巻、
百六十篇から成る大著です。
儒教思想を中心に法家、老荘家、墨家、名家、陰陽家、兵家、列子家などの文、及び
天文、歴、年中行事など万般にわたって記されています。
言ってみれば当時のエンサイクロペディアです。
posted by 成功の道しるべ at 13:47| 呂氏春秋
検索ボックス