2024年12月24日

論語(君子は上達し)

憲問第十四24

書き下し文
君子は上達(じょうたつ)し、小人(しょうじん)は下(か)達す。

現代語訳
優れた人は人生観、世界観が道に則り心の高みに達するが
普通の人は、日々の生活に心を使い、それぞれの知識、技能に
達するが心の高みは得られない。

現代語訳(1)
立派な人物は、教養や道徳などを身につけようと努力するが、
つまらない人物は小手先の技能ばかりを身につけようとする。

現代語訳(2)
孔先生がおっしゃった、人の上に立つ立派な人・君子は、徳を積むように
努め向上し、君子以外の一般の人は努力をしないので向上しない。

現代語訳(3)
老先生の教え。
教養人は根本や全体(上)が分かる。
知識人は末端や部分(下)について知っている。
(加地伸行訳)

解説
現代語訳には、いろいろな解釈があっていいと思っている。
読む人のそれぞれの立場によって、同じ言葉でも受ける印象が
違って当たり前。
posted by 成功の道しるべ at 18:33| 論語

2024年12月20日

論語(子、四を以て教う)

述而第七24

書き下し文
子、四(し)を以(も)って教う。文、行、忠、信。

現代語訳(1)
先生は四つを教えた、古典や礼法など文化教養。
礼法に沿った行動規範、主君への忠誠、人と交わるための信頼。

現代語訳(2)
先師は四つの教育要目を立てて指導された。
典籍の研究、生活体験、誠意の涵養、社会的信義がそれである。
下村湖人『現代訳論語』

解説
孔子先生の最高の徳目は「仁」それを実践する上で重要な項目が
この四つであると示している。



posted by 成功の道しるべ at 11:23| 論語

2024年12月15日

論語(聞くこと有りて、未だこれを行なう能わざれば、)

公治長五14

書き下し文
子路、聞くこと有りて、未(いま)だこれを行なう能(あた)わざれば、
唯(た)聞く有らんことを恐る。

現代語訳
子路は孔子先生から教えを受け、それをまだ実行出来ないうちには、
さらに新しい教えを聞くことを恐れた。

解説
大体世の中には大きく分けて2種類の人間がいるのではないか。
何かを始める場合に同時並行的に幾つも手掛けることが出来る人と
一つが終わらなければ次に進めない人など。
子路は後者の人物であることが論語の注釈でわかる。

どちらが良いかどうかというより、その人の性格次第。

posted by 成功の道しるべ at 23:49| 論語
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