前のブログで菜根譚から引用したので、次は佐藤一斎の『言志録』から
述べてみたい。
立志と言えばこの『言志録』を除くわけにはいかない。
その第ニ条 天を師とす
太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす。
一般的な訳は以下
最上なのは、天を師とし、二番目は立派な人を師とし、三番目は経典を師とす。
ではもう少し説明を加えたい。
最上の道は天に仕えること、すなわち己の天命を知ってそれに邁進すること。
しかし、そう簡単にはそれが見つかるはずは無い。
それでその道に通じた先生に教えを乞う、 それが「人を師とし」。
その師が、弟子にあれを読めこれを実践しなさい等指導する。
これが「経典を師」という言葉につながる。
大体初めから己の天命を知る人等まれである。
様々な人、物、体験をつむことによって到達する。
しかし、第一条で一斎先生はキリスト教のジャン・カルヴァンの予定説のような
ことを述べている。それについては、別途述べるつもり。
私の感想では、ほとんどの人が天命云々等考えもしない、ということを諭す意味で
そのようなことを言われたのではないかと思う。
2014年03月20日
言志録、第二(太上は天を師)
posted by 成功の道しるべ at 20:08| 日記
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