2026年02月18日

世説新語(楊憑の罪を得るや)

書き下し文

楊憑(ようひょう)の罪を得るや、姻友(こんゆう)敢(あえ)て送る者無し。
独り徐晦(じょかい)のみ送つて藍田(らんでん)に至る。
権載之(けんさいし)、徐に謂う、君誠に楊臨賀(ようりんが)に厚し。
乃(すなわ)ち累を爲(な)すなからんや。
徐曰く、晦布衣(かいほい)の時より、楊、我(わ)れを知ること厚し。
茲(こ)の流播(りゅうほ)に方(あた)って、寧(なん)ぞ言無くして
而(しこう)して別るるに忍びんや。。
如(も)し公(きみ)、姦佞(かんねい)の為に譛斥(しんせき)せらるることあらば、
敢へて自ら路人に同じうせんや。
載之、其の長厚を歎(たん)じぬ。

現代語訳

楊憑が左遷されると親戚筋の縁者たちは敢えてそれを見送る者はいなかった。
ただ独り徐晦だけが送って藍田までついてきた。
権載之が徐にいう。君は誠に楊臨賀に友情に厚いことは結構だが累が及ばないか。
徐が答えていう、私がまだ無官のときから楊憑は私の知己である。
この流謫にあたって言葉なく別れるなんてどうして忍びえようか。
寧ろ言無くして別るゝに忍びんや。
公姦佞に譛斥しんせきせ爲るゝが如き有らば、敢へて自ら路人に同じうせん乎と。
載之其の長厚を歎ず。

参考)楊憑-中国の唐の時代の有名人
posted by 成功の道しるべ at 10:50| 世説新語
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