原文
春意如泉沸不留
擬扶青帝領温柔
一連枝上寒暄異
落葉蕭蕭独占秋
書き下し文
春意 泉の如く 沸きて留まらず
青帝(せいてい)を扶(たす)けて 温柔(おんじゅう)を領(りょう)せんと擬(ほっ)す
一連の枝上(しじょう) 寒暄(かんけん) 異なり
落葉 蕭蕭(しょうしょう)として 独り秋を占む
現代語訳
女三宮のお顔をひと目見てから 柏木の恋ごころは泉のように湧き上がっておさえきれず
春の神さまを扶けて うら若い美女の部屋をわがものにしようといたします。
同じ木の枝の上(姉妹)でも、暖かさと寒さと異なる場所がありました。
柏木の妻二宮は夫に見すてられ、一人淋しく落葉の宮と呼ばれてお暮らしになります。
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