2025年12月11日

湘夢遺稿、下

原文
春意如泉沸不留
擬扶青帝領温柔
一連枝上寒暄異
落葉蕭蕭独占秋

書き下し文
春意 泉の如く 沸きて留まらず
青帝(せいてい)を扶(たす)けて 温柔(おんじゅう)を領(りょう)せんと擬(ほっ)す
一連の枝上(しじょう) 寒暄(かんけん) 異なり
落葉 蕭蕭(しょうしょう)として 独り秋を占む

現代語訳
女三宮のお顔をひと目見てから 柏木の恋ごころは泉のように湧き上がっておさえきれず
春の神さまを扶けて うら若い美女の部屋をわがものにしようといたします。
同じ木の枝の上(姉妹)でも、暖かさと寒さと異なる場所がありました。
柏木の妻二宮は夫に見すてられ、一人淋しく落葉の宮と呼ばれてお暮らしになります。

posted by 成功の道しるべ at 01:18| 江馬細香
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