2025年11月23日

世説新語(梁伯鸞少して孤なり)

”この師この友”安岡正篤著-世説新語を読むより

書き下し文

梁伯鸞少(わこ)して孤なり。嘗(かつ)て獨(ひと)り止(お)り。
人と同食せず。比舍先(ひしやま)づ炊(かし)ぎ已(おわ)り。
伯鸞を呼んで、熱釜(ねっぷ)に及びて炊がしめんとすと。
伯鸞曰く、童子鴻(どうしこう)は人の熱に因(よ)らざる者なり。
竃(かまど)を滅して更に燃(きぬ)ぬ。

現代語訳
梁伯鸞は若いときから孤独であり、かつてひとりでいても人と一緒に食事をしなかった。
人と同じ台所もしなかった。しかし貧乏暮らしであったから独自の窯を持っていない。
近所との共同使用で、ある日並んでおる隣家が炊き終わったので、伯鸞を呼んで、
熱い釜が冷めないうちに炊くがいいと勧めた。
すると伯鸞は、わしは人の熱に頼まない、人のおかげでなんか生きないといって
いっぺん火を消してそれから燃やして新たに炊いた。

参考
鸞-らん(中国神話に登場する伝説の霊鳥/鳳凰(ホウオウ)の一種)

posted by 成功の道しるべ at 00:52| 世説新語
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