書き下し文
隰朋(しゅうほう)の人と為(な)りは上志(じょうし)して下求(かきゅう)し、
黄帝(こうてい)に如(し)かざるを醜(はじ)として己に若(し)かざる者を哀れむ。
其の国に於(お)けるや聞かざるあるなり。其の物に於(お)けるや知らざるあるなり。
其の人に於けるや見ざるなり。已(や)むこと勿(な)くんばすなわち隰朋(しゅうほう)可なり。
現代語訳
朋(ほう)の人と為(な)りは理想を高く持って、しかも実行は下に求める。
黄帝に及ばざるを恥とする。しかも隰朋は己れに及ばざる者を哀れむ。
其の国に於けるや聞いても聞かぬ、知っても知らない。見ても見ないことの出来る人だ。
大勢の人間を支配してゆくには、これがなくてはならぬ。
私の感情、好み、癖というものが出てはいかぬ。
どうしてもと言うなら即ち隰朋が良い。
2025年01月16日
呂氏春秋11(隰朋の人と為りは上志して下求し)
posted by 成功の道しるべ at 10:17| 呂氏春秋
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