題名を見ても何か分からない。
物語のように読む「朝鮮王朝五百年」を読んで知った。
朝鮮王朝第十四代の王、宣祖(ソンジョ)の時代に生きた女流詩人。
日本でいうと江馬細香、式子内親王、を彷彿とさせる天才詩人。
ただ、その才能故に家族から疎まれ若くして亡くなった。
名前は、許蘭雪軒(ホナンソロン)、詩は、采蓮曲(チェリョンゴク)
本では、キラリと輝く恋の詩と紹介している。
その詩がこれ!
原文
秋淨長湖碧玉流
蓮花深處繋蘭舟
逢郎隔水投蓮子
或被人知半日羞
書き下し文は、いろいろ調べて4種類載せた。
書き下し文(1)
秋は長湖を淨め碧玉流る。
蓮花深きところに、蘭舟つなぐ。
カ(きみ)に逢い水を隔てて蓮子をげる。
或は知られるかと、半日を羞ず。
現代語訳(1)
静かな秋の湖、船をとめ。
想いを寄せる男性にそっと蓮の花を投げる私。
書き下し文(2)
秋の日、きれいな長い湖は、青い玉が流れるように流れ。
蓮の花積み重なるところに、小さな舟を結んでおきました。
あなたに会おうと、水の向こうに蓮の実を投げ。
遠くから他人に見られ、半日が恥ずかしかったです。
現代語訳(2)
静かな秋の瑚、船をとめ、想いをよせる男性に
そっと蓮の花を投げる私。
或いは人に知られたのではないかと
半日羞(は)ずかしかった。
書き下し文(3)
秋は長湖を浄(きよ)めて、碧玉のように流れている。
蓮の花の深い処に蘭の舟を繋(つな)いだ。
水を隔てて郎(若者)に逢う為に、蓮子(蓮の実)を投げたが。
或いは人に知られたのではないかと、半日羞(は)ずかしかった。
書き下し文(4)ー1
秋は長湖を浄める、碧玉を思わせる流れ。
蓮の花が重なって咲くところに、美しい蘭の船をつなぐ。
流れが隔てたあなたに逢うため、蓮の実をそっと投げる。
でも、人に知られれた様で、半日羞(は)ずかしかった。
書き下し文(4)ー2
秋は長湖を浄める、碧玉を思わせる流れ。
蓮の花が重なって咲くところに、美しい蘭の船をつなぐ。
水音を立てあなたに知らせるため、蓮の実をそっと投げる。
でも、人に知られれた様で、半日羞(は)ずかしかった。
本では、キラリと輝くと形容しているが、小生は忍ぶ恋ではないかと
思っている。
2025年01月16日
許蘭雪軒(ホナンソロン)
posted by 成功の道しるべ at 01:20| 日記
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