為政第二-14
書き下し文
君子は周(しゅう)にして比せず。小人(しょうじん)は比して周せず。
現代語訳
君子は心が公平なので秤の様に善悪のどちらかに偏って判断することはない。
しかし小人は自分の好みや利益を考えるので物事を公平に受け止めることが出来ない。
この訳は普通流布している訳と一線を画くしている。
大体こんな感じ
現代語訳
君子はひろく交際して、特定の人物を身びいきすることはない。
小人はその逆で、特定の人物を身びいきはするが、ひろく交際することはしない。
その理由
学而第一
己(おのれ)に 如(し)かざるを友(とも)とする勿(なか)れ。
自分より劣った者は善を求め道を修めるうえの助けにならないから、
友人として交わらないほうがよい。
里仁第四3
惟だ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪(にく)む。
ただ仁の道を心得ている人だけが、人を愛することもできるし、
人を悪むことが出来る。
また、孔子様の伝記などを読むと人を選んで交流している。
以上から考えてこのような訳にした。
2024年10月05日
論語(君子は周にして比せず。)
posted by 成功の道しるべ at 00:12| 論語
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