原文
与梅相侶送残年
一片清香撩酔眠
但愧鬢辺多白処
三更酒醒独凄然
書き下し文
梅と相い侶として残年を送り
一片の清香 酔眠を撩(みだ)す
但だ愧ず鬢辺に白処多きを
三更酒醒めて 独り凄然(せいぜん)
現代語訳
あたふたと世話しない年末に早く開いた梅に
心を洗われ、いつもの様に過ごしています。
梅の仄かに甘酸っぱい香りが、つらつらした眠りを
かき乱しました。
凛とした梅に比べ鬢辺に白いものが混じっているのが恥ずかしい。
夜更けに酔いもさめて、ふと自分にかえりもの寂しいのです。
2024年07月20日
湘夢遺稿、下(江馬細香)
posted by 成功の道しるべ at 23:57| Comment(0)
| 江馬細香
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