2025年09月21日

酔古堂剣掃06(史を読むには訛字に耐ふるを要す)

書き下し文

史を読むには訛字(かじ)に耐ふるを要す。正に山に登るには仄路(そくろ)に耐へ、
雪を踏むには危橋に耐へ、閑居には俗漢に耐へ、花を看(み)るには悪酒に
耐ふるが如くにして、此(ここ)に方(まさ)に力を得ん。

現代語訳

昔の書物を読む、誤字に耐える必要がある。山に登るのにあまり人の通らない
仄路に耐えていく。吊り橋のような危なっかしい所で雪景色を楽しむ。
閑まを楽しんでいる所に俗物がやって来る、相手をしなければならないので
大変な我慢をしなければならない。
花を看るならいい酒を飲みたい、でも悪酒ならそれも台無しだになる
これも耐え無ければならない。
しかし、こういうことに対応して行くことによって初めて世渡り、人生の
力もそこでつくのである。
posted by 成功の道しるべ at 19:02| 酔古堂剣掃
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