述而第七06
書き下し文
道(みち)に志(こころざ)し、徳(とく)に拠(よ)り、
仁(じん)に依り、芸(げい)に游(あそ)ぶ。
現代語訳
孔先生がおっしゃった、
正しい道を身につける為に志を持ち、それによって得た徳を拠りどころにし、
仁という人間愛に寄り添い、その上で豊かな教養の世界で心を遊ばせる、
これが君子の姿である。(子や孫に読み聞かせたい論語)
解説-1
道に志し、すなわち武道、剣道、柔道、茶道、華道等々で遊ぶ境地まで行くには
他の人に対して慈しみの心で接して徳を磨き、その道で何度も反復練習し切磋琢磨
していくと、いつの間にか心を遊ばせる境地に達することが出来る。
解説-2
「道」という漢字は、「首」と「しんにゅう」で出来ています。
首は人間を表し、「しんにゅう」は往来を意味。
人が物理的に行きかう場所、それが「道(みち)」です。そこから発展して
人が何度も同じことを反復して得た技を習得する過程を「道」。
単に技術を磨くだけでなく、人としての成長をめざす過程も「道」。
2025年03月10日
論語36(道に志し、徳に拠り)
posted by 成功の道しるべ at 12:57| 論語
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