書き下し文
肥肉厚酒(ひにくこうしゅ)、務(つと)めて以て自ら彊(つと)むる、
之を命(な)づけて爛腸(らんちょう)の食(し)と曰(い)う 。
現代語訳
美味しい肉、美酒ばかりを好んで必要以上に飲み食いする、これを爛腸の食、
腸をただらす食という。
書き下し文
靡曼皓歯(びまんこうし)、鄭衛(ていえい)の音(おん)務(つと)めて以って
自らたのしむ。これを命(な)ずけて伐性(バッセイ)の斧と曰ふ。
現代語訳
きめ細かな肌、白く綺麗な歯の美女たちと戯れ、堕落的、頽廃的な地方の
音楽に身を委ねる。これを伐性の斧、人間性を切るところの斧だ。
「呂氏春秋」は八覧、六論、十二紀に分類された二十余万語、二十六巻、
百六十篇から成る大著です。
儒教思想を中心に法家、老荘家、墨家、名家、陰陽家、兵家、列子家などの文、及び
天文、歴、年中行事など万般にわたって記されています。
言ってみれば当時のエンサイクロペディアです。
2025年01月09日
呂氏春秋06、07(肥肉厚酒*靡曼皓歯)
posted by 成功の道しるべ at 13:47| 呂氏春秋
検索ボックス