2024年12月08日

現代訳論語(下村湖人)

実は論語の解釈について参考になるものはないかと検索する。
その時にたまーに、下村湖人の(現代訳論語)の記述がでてくる。

しっかりと、その意味を咀嚼し古典を参考にしながら述べられた訳は、
さすがと唸ってしまう。
他の現代語訳と一味も二味も違う、教養の広さと深さを感じる。

追)アマゾンで検索すると出て来る、出て来る、あまり安かったので、
  いつか誰かに会った時にあげようと思って数冊購入した。

posted by 成功の道しるべ at 20:18| 日記

論語(博く学びて)

子張第十九6

書き下し文
子夏曰く
博(ひろく)学(まな)びて篤(あつ)く志(こころ)ざし、
切(せつ)に問(と)いて近く思おもう。
仁其(そ)の中(うち)に在(あ)り。

現代語訳
子夏が言いました。
いろんな分野の事を、又は一つの事を掘り下げそれを突き詰めていくと
様々なことに繋がっていく、そうして天命をさとり、それを成すには
どうすればいいのかを真剣に考える。
そうしていく内に、真の愛を自己実現出来る。
*少し意訳過ぎたが、言いたいことは同じと思う*

現代語訳(1)
広く学び、熱心に志し、真剣に問い質して、身近な問題に当てはめて考える。
そうすれば仁はその中から自然に生まれてくる。子夏の言葉。
(子や孫に読み聞かせたい論語)

参考
水の流れには、源流、本流、支流がある、学問も同じ。
孔子の説いた論語を本流とすると、その前の「夏」、「周」の
礼楽は源流、孟子、荀子、以降の経書は支流。
小生の師も、支流をいくらつついても駄目で、本流をまず
修めなさいと言っている。
posted by 成功の道しるべ at 19:47| 日記

論語(学びて思わざれば)

論語「為政二15」

書き下し文
子曰いわく、学びて思わざれば 則(すなわ)ち罔(くら)し。
思ひて学ばざれば則ち殆(あやう)し。

現代語訳
孔子先生はおっしゃいました。
知識や芸事、技術的なことなど学んでも実践して、その結果
どうであったかを反省しないと人生の役に立たない。
また、思うだけで先人の様々な成功や失敗などを知らないと
思わぬ間違いをしてしまう。

解説
書き下し文には実践するという言葉はないが、あれこれ考えただけでは
うまくいかない場合もある。
また、実践しないとわからないことの方が多いのが現実、それ故
言わんとする事を類推して実践という語を追加した。

参照
小生の尊敬する先生は、こう言っている。
まず、経書を読まなければならない。
そして、次に歴史を勉強し、どういう時に成功し
また、失敗したかをそこから学べなければならない。

中国の王朝で秦、隋、は、三代で滅び長く続かなかった
しかし、秦の後の漢、隋の後の唐は、長期政権を敷いた。
秦、隋、を半面教師にしたんだ。

現代語訳(1)
孔子先生はおっしゃいました。学んで、その学びを自分で考えて
しっかりと自分のものにしなければ、身に付くことはありません。
また、自分で考えるだけで人から学ぼうとしなければ、
考えが凝り固まってしまい危険です。(拾いもの)

現代語訳(2)
孔子先生がおっしゃるには、知識を学んでも自分でよく考えて
研究しないと、理解があやふやになる。
また、自分の考えだけに頼って、広く先人の意見や知識に学ばないと、
独断に陥って危険である。(拾いもの)
posted by 成功の道しるべ at 02:26| 日記
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