バックナンバーで人物観察法(八観法)について述べた。
この観察法は靜的というか、傍観者的な見方。
これに対して、六験法は験というだけあってこちらから働きかけて
それにどう相手が反応するかによって観察する動的な人物の観察法
と云うことが出来る。
では、それをみてみよう。
(1)之を喜ばしめて、以ってその守を験す。
(2)之を楽しましめて、以ってその癖を験す。
(3)之を怒らしめて、以ってその節を験す。
(4)之を懼れしめて、以ってその独を験す。
(5)之を苦しましめて、以ってその志を験す。
(6)之を哀しましめて、以ってその人を験す。
(1)之を喜ばしめて、以ってその守を験す。
人は何か嬉しいことがあると、羽目を外すことがよくある。
その時に何を守り、何を守らないかによってその人物を判断する訳。
(2)之を楽しましめて、以ってその癖を験す。
楽しむと云うのは、感情的なものより知的な要素が多い時に感じる。
例えば、クイズを楽しむ、ゲームを楽しむ等。
その時にどんな癖があるのか、それを見分ける。
(3)之を怒らしめて、以ってその節を験す。
人は平静何もない時は、その本質が表れない。しかし試しに怒らせてみる。
その時に大抵の人は、何を言っているんだと言って怒る。
ここで、平静でいられたら、普段から相等修練していることが分かる。
(4)之を懼れしめて、以ってその独を験す。
よくサスペンスドラマ等で、こういう場面が出て来る。
いわゆる恐怖で相手を、言いなりにする訳。
その時に、しっかりと自分を主張することが出来るかどうかで、
その人物を見分ける。
(5)之を苦しましめて、以ってその志を験す。
例えば事業等をして金策に困った、その時に最後までその志を
貫けるかどうかを判断するわけです。
(6)之を哀しましめて、以ってその人を験す。
人間にとってこの哀しいと云うことは、全人格的にダメージを
受けるのでこれに対処することは非常に難かしい。
可愛がっていたペットを亡くした時の飼い主の気持ちを察すれば
分かる。
その時に、それをどう乗り越えるか、それによってその人物の
生き様が分かる。
我々の人生においても、この六つの場面に出くわす。
その時に、天はこうして自分を試しているのだなーと思えば
それはそれで、一つの見識と云うもの。
2014年05月07日
人物観察法(六験法)
posted by 成功の道しるべ at 09:54| 日記
検索ボックス