すなわち、鑑定するのも人なので、その弱点が表れる。
「言志録」第40条から
書下し分
愛悪の念頭、最も藻鑑(そうかん)を塁(わずら)わす。
現代語訳
好き嫌いの思いが頭にあると、人物鑑定において正確な判断を下すことが
出来なくなる。
確かにその通りで、好きな人には欠点があっても大目にみるし、嫌いな人には
少しの間違いも許すことが出来ない。
では、どうするか。
それには、学問をして、こういう場合には判断に誤りが生じやすいと云うことを
認識しておかなくてはならない。
そうすれば、そのときの判断を訂正することが出来る。
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