昨日は第一等とはどういう人物を云うのか述べた。
次は人物を上、中、下、と分けた場合についてやはり
呻吟語の品操から一つ。
「上士は道徳を重んじ、中士は功名を重んじ、下士は詞章を
重んじ、斗しょうの人は冨貴を重んず。」
大体こんな意味。
世の中であの人は、出来た人と言われる人は道徳を重んずる
すなわち、自分中心より他の為に生きている。
中程度の人は、何かやってやろうと功名心にはやりその分野で
実績を残し功名、地位を重んずる。
下等の人は,詞章という言葉に捉われる必要はなく、技能に属する分野、
例えば、科学、哲学、芸術、音楽、等才能を発揮することを重んずる。
次は斗しょうの人、すなわち箸にも棒にもかからない人は、冨貴を重んずる。
人はお金がないと確かに生きていけないが、それが中心ではない。
ここでは、お金の為なら何でもやる人は、最低ということ。
はたして自分はどのランクなのか、鑑定してみるのも面白い。
こういうことを知っていると、下手な人間にはあまり近ずかなくなる。
「朱に交われば赤くなる」のたとえのように、いい人物と接するように
心がけると自然に良い運がめぐって来る。
まあー、とにかく呂新吾先生は辛辣ですね。
2014年04月02日
呻吟語(上士は道徳)
posted by 成功の道しるべ at 09:45| 日記
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