昨日に続き今日も八観法の第二条を述べたい。
まず、この八観法について。
最初に中国に統一国家を樹立したのは、秦の始皇帝。
その本当の父親といわれているのが、大商人であった呂不韋である。
この呂不韋は、秦の国が成立した時に丞相としてその権勢を誇る。
その時に金に物を言わせ多くの知識人を集めて作らせたのが「呂氏春秋」である。
この中にこの言葉が収められている。現在で言えば百科事典のようなもの。
ちなみに、秦王朝は15年で滅んでおります。
ではその八観法の二番目「貴ければ、その挙ぐる所を観る。」
会社の社員でも、公務員であれ長年勤めて実績があれば昇進する。
地位があればそれ相当の権力を持つ、例えば社長になれば人事権があるわけで
ほしい人材があれば獲得することが出来る。
これは、何も会社や公務員に限る事無く、芸能の世界、芸術の世界であれ同じ。
よってその分野において地位が高くなった時に、どういう人物を推挙するかに
よって、その人間を判断できるということ。
例えば、身内なのか、実力主義なのか、今までの取り巻きなのか。
第一次の安部内閣の時によく友達なんとかと云われて非難されたが
なかなか公平に人事を行うことは難かしい。
逆に言うと私利私欲なく人材を推挙出来てこそ立派な人物である。
(1)通ずれば、その礼する所を観る。
(2)貴ければ、その挙ぐる所を観る。
(3)富めば、その養う所を観る。
(4)聴けば、その行う所を観る。
(5)止まれば、その好む所を観る。
(6)習えば、その言う所を観る。
(7)貧すれば、その受けざる所を観る。
(8)窮すれば、そのなさざる所を観る。
posted by 成功の道しるべ at 22:11|
日記