2014年04月18日

人物起用法-「管子」君主の慎むべき四つ

「管子」の立政篇から、君主の慎むべき四つのことがら。
現在に照らしてみれば、特に政治の分野に当てはめることが出来るが
企業組織でも考えを応用出来る。

1)才能が豊かで例え実績がある者でも、相手を尊重する心がなければ
大臣などの高位な立場で任用してはならない。
企業で云えば、部長、取締役など人事権を持つ役職。

2)自分よりその職において優れた人がいても、その地位を譲ろうと
しない者には、高位を与えてはならない。

3)君主に近い人物が、処罰の対象になった時に、手心を加える者には
兵権を委ねてはならない。今で云えば、裁判官などの司法に属する人。

4)税金を取り立てることに主眼を置き、産業の振興に目を向けない者を
地方の長官、すなわち知事、市長などに選んではならない。
企業ならば差し詰め、利益のみを追求し社会貢献をないがしろにする者のこと。
posted by 成功の道しるべ at 10:50| 日記

2014年04月16日

人物観察法の弱点(言志録第40条)

人物観察法の弱点と大げさなタイトルにしたが、要はこういうこと。
すなわち、鑑定するのも人なので、その弱点が表れる。

「言志録」第40条から
書下し分

愛悪の念頭、最も藻鑑(そうかん)を塁(わずら)わす。

現代語訳
好き嫌いの思いが頭にあると、人物鑑定において正確な判断を下すことが
出来なくなる。

確かにその通りで、好きな人には欠点があっても大目にみるし、嫌いな人には
少しの間違いも許すことが出来ない。

では、どうするか。
それには、学問をして、こういう場合には判断に誤りが生じやすいと云うことを
認識しておかなくてはならない。
そうすれば、そのときの判断を訂正することが出来る。
タグ:愛悪の念頭
posted by 成功の道しるべ at 10:07| 日記

2014年04月15日

八観法-08(人物観察法)

八観法の第八条「窮すれば、そのなさざる所を観る」

この「窮すれば、そのなさざる所を観る」これを知っているだけでも
人ずきあいが、うまくいきます。
あの人は、信頼出来る相手と思われるからです。

人は窮すれば、どうしてそんなことをするのと云う位、浅ましいことを
するものです。
これは、他人に限ったことではなく、私も戒めている。
その時に何をしないかを観察する、どんなに普段良いことを言っても
窮した時に、本音が表れる。
こういうことが、すでに2000年以上前に本に書いていたわけ。
とても文明が進歩しているとは、ある一面言えない。
 

(1)通ずれば、その礼する所を観る。
(2)貴ければ、その挙ぐる所を観る。
(3)富めば、その養う所を観る。
(4)聴けば、その行う所を観る。
(5)止まれば、その好む所を観る。
(6)習えば、その言う所を観る。
(7)貧すれば、その受けざる所を観る。
(8)窮すれば、そのなさざる所を観る。



posted by 成功の道しるべ at 10:50| 日記
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