昨日の続編。
菜根譚(さいこんたん)に同じような意味のことがないかと探してみた。
前後合わせて400編近い語録が収録されているが、近いものはあっても
ピタット来るものは無い。
そこで言志録、第四条から
書下し文
天道は漸を以て運り、人事は漸を以て変ず。
必至の勢いは、之れをしりぞけて遠ざからしむる能わず、
又、之れを促して速やかならしむる能わず。
訳
天地万物の道は徐々に廻り、人の世の動きもゆるやかに変化するもの。
しかも、それは成なるべくして成る必至しの勢いがあり、
これを、さけようとして避けることもできず、またこれを促うながして、
速くしようとしてもできないものである。
大体は、この様な訳である。
ここでは、それでは面白くないので私なりに解釈してみた。
天地すなわち宇宙の星達の決して軌道を外れない運行、地球上の動植物
および人間の成長、発達等、すべては徐々にしか変化しない。
そこには自然の摂理とも言われる原則があり、それを外れることは
許されないのである。
例えば東洋には易学と云う思想がある。
すべての、変化、発展は、陰陽の相対性原理による。
それは、物であれ現象であれ同じ。
体を暖める陽の食物、体を冷やす陰の食物等は、この考え方の延長。
促成を願ってはいけないと云う戒めであるが、逆に考えると大方の人が
そういう思いを持っているから。
2014年03月23日
言志録、第四(天道は漸を以て運り)
posted by 成功の道しるべ at 12:00| 日記
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