2014年03月23日

言志録、第四(天道は漸を以て運り)

昨日の続編。
菜根譚(さいこんたん)に同じような意味のことがないかと探してみた。
前後合わせて400編近い語録が収録されているが、近いものはあっても
ピタット来るものは無い。

そこで言志録、第四条から

書下し文
天道は漸を以て運り、人事は漸を以て変ず。
必至の勢いは、之れをしりぞけて遠ざからしむる能わず、
又、之れを促して速やかならしむる能わず。


天地万物の道は徐々に廻り、人の世の動きもゆるやかに変化するもの。
しかも、それは成なるべくして成る必至しの勢いがあり、
これを、さけようとして避けることもできず、またこれを促うながして、
速くしようとしてもできないものである。

大体は、この様な訳である。
ここでは、それでは面白くないので私なりに解釈してみた。

天地すなわち宇宙の星達の決して軌道を外れない運行、地球上の動植物
および人間の成長、発達等、すべては徐々にしか変化しない。
そこには自然の摂理とも言われる原則があり、それを外れることは
許されないのである。

例えば東洋には易学と云う思想がある。
すべての、変化、発展は、陰陽の相対性原理による。
それは、物であれ現象であれ同じ。
体を暖める陽の食物、体を冷やす陰の食物等は、この考え方の延長。

促成を願ってはいけないと云う戒めであるが、逆に考えると大方の人が
そういう思いを持っているから。
posted by 成功の道しるべ at 12:00| 日記
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